青色申告と白色申告の違いとは?【初めての方にもわかりやすく解説】

「確定申告って、“青色”と“白色”があるらしいけど、どっちを選べばいいの?」
そんな声を、フリーランスや個人事業主の方からよくいただきます。

この記事では、青色申告と白色申告の違い、メリット・デメリット、どちらを選ぶべきかを、わかりやすく解説します。

■ そもそも「青色申告」と「白色申告」って?

簡単に言うと、確定申告の方法の違いです。

種類説明
青色申告しっかり帳簿をつけて、条件を満たせば節税メリットあり
白色申告簡易的な申告方式。帳簿付けも簡単で手軽だが、特典は少ない

■ 青色申告のメリットは?【かなりお得です】

青色申告には、税金面での大きなメリットがあります。

メリット1:最大65万円の「青色申告特別控除」

帳簿をしっかりつけて、e-Taxなどの条件を満たせば、
所得から最大65万円(一定の要件を満たした場合)を差し引ける制度です。
紙で提出した場合でも最大55万円の控除があります。

メリット2:赤字を3年間繰り越し・所得税の繰戻し還付が使える

たとえば、今年赤字だった場合、その損失を翌年以降の黒字と相殺できます。
これにより、将来の税金を減らすことができます。

メリット3:家族への給与を「経費」にできる

例えば、配偶者や子どもに事業の手伝いをしてもらっている場合、
事業専従者給与として支払った給料を経費として計上できます(事前の届出が必要)。

メリット4:減価償却の特例が使える

取得価額が10万円以上30万円未満の固定資産については、その全額を購入した年分の必飛鳥経費とすることができる。

■ 白色申告の特徴は?【簡単だけど、損するかも?】

白色申告は、青色申告と比べて手続きが簡単です。

▽ メリット
  • 届出不要(開業すれば自動的に白色)
  • 複式簿記など難しい帳簿が不要(簡易帳簿でOK)
▽ デメリット
  • 控除がない(青色申告特別控除は使えない)
  • 赤字の繰越ができない
  • 家族への給与も経費にできない

■ 選び方のポイントは?

あなたの状況おすすめの申告方法
節税をしっかりしたい青色申告(複式簿記)
会計ソフトを使ってる青色申告が簡単にできる
売上が少なく、経理が不安白色申告からスタートもあり
将来的に法人化も考えてる青色申告(帳簿の習慣が役立つ)

※青色申告を使いたい場合は、「青色申告承認申請書」を開業から2ヶ月以内または青色申告の承認を受けようとする年の3月15日までに提出が必要です!

最近はクラウド会計ソフト(freeeやマネーフォワードなど)のおかげで、複式簿記=難しいという時代ではなくなりました。
入力もレシート読み取りやスマホアプリで手軽にできます。

少しの手間で大きな節税につながる「青色申告」は、フリーランスならぜひ活用したい制度です。

比較項目青色申告白色申告
申請の必要必要(申請書)不要
控除最大65万円なし
赤字の繰越できる(3年)できない
家族への給与経費にできる原則できない
帳簿複式簿記(会計ソフト可)簡易帳簿

「どっちを選べばいいかわからない」「帳簿付けが不安」という方は、初回相談も承っています。
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